あと半世紀どう生きる?

半世紀どうにか生きてきたが、これからの半世紀を模索する。

田舎に戻って感じた事。

 田舎に戻って1年半以上たつが、戻る前は滅茶苦茶不安だった。先ず戻る理由は、両親の世話。二人とも高齢で、二人だけで暮らすのには不安がある。ただそこに何にも出来ない自分が戻って二人を本当に世話できるのか?仕事はあるのか?田舎の環境に自分が適応できるのか?

 

 もう一つ理由があった。自分の体の調子。どこが特別に悪いわけではないが、なんとなく不調。精神的にも肉体的にも疲れていて、日々が苦し過ぎた。一人暮らしで狭い部屋、稼ぎも悪く、職場もなんとなく居心地が悪い。とにかく体の調子が悪いのが、全てに悪影響を及ぼしていた。環境を変えなくては、心底思っていた。

 

 だから両親の世話をしなければならないのは、いい機会と思い、かなり悩んだが決断し帰ることにした。

 

 結果は、時期的は一番いい時期をえらんだのかも知れない。あと2ヶ月ずれれば新型コロナが流行って、帰るという行為が、もっと難しい環境になっていた。本当にラッキーだった。そして両親も思っていたよりも元気だったのも幸運だった。それに一人暮らしの自分は、かなり身軽だった。それでも10年務めたところを辞めるのは、それなりにしんどいし、引っ越しの整理も面倒だった。

 

 なんとかかんとか整理して、車で名古屋から秋田へ帰った。体調不良の一つに右手前腕の痺れと痛みがあった。特に車の運転する姿勢になるとかなり傷んで、運転が本当に辛かった。でもこんなに長距離ドライブをするのは初めてだったので、気持ちだけは楽しんでいたような気がする。手が痛いので、結構休憩は多かった。

 

 昔から、どんな事も孤独でやってきたが、この生き方は、死ぬまで変わらないな、もう。どうしても人を避けてしまう自分の性格は、半世紀以上も続いているので、今更どうこうするつもりもない。一人の方が気が楽と開き直っている。

 

 12年ぶりの田舎の生活は、これも思っている以上に順調だ。それも両親が元気な事と、両親のこれからを見据えて介護職についたことがよかったと思う。最初、介護が未知数過ぎて、両親2人、自分1人で看るなんて不安でしかなかった。仕事で介護を勉強すると両親の将来が少しずつ見えてきて、不安も一部解消した。それでもなお諸々の不安があるが、一つ一つクリアしている感じがある。

 

 やっぱり何がいいって、食事と空気か! いつの間にか、右手の痺れや痛みがなくなった。これだけでも大収穫だ。体のどこかが痛いのは、気が滅入る。自分は、本当についていると思う。

 

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いつもこの山並みの風景に癒されている